妊婦健診について

妊娠が確認されたときは、お母さんの健康状態、おなかの赤ちゃんの状態をきちんと把握し、妊娠が順調に推移しているかをチェックする必要があります。実際のところ、妊娠中は体の中で様々な変化が起こっています。何らかの問題が起こっているケースも少なくありません。定期的に検査を受けることで出産時のリスクを軽減し、赤ちゃんの状態を確認することが大切です。なお、定期的な健診日以外でも、悪阻がひどい、出血がある、お腹が痛いなど、何かおかしいと感じたときは、すぐに医療機関をご受診ください。
妊娠・出産に関するアドバイスも行います
妊娠・出産には不安や疑問がつきものです。妊婦健診は医師や看護師に相談できる貴重な場でもあり、各種のアドバイスも行っていきます。具体的には、妊娠期間中の食事や生活に関すること、妊娠・出産に関する不安やお悩みへの相談に対応いたします。
妊婦健診を始めるまで(妊娠初期)
妊娠初期には、子宮の中に赤ちゃんのお部屋ができていることを経腟超音波検査で確認します。次に、赤ちゃんの心拍を確認し分娩予定日を決めます(8~9週頃)。この頃までにはお産をする病院を決めておくと良いでしょう。妊娠初期は出血をしやすく、つわり症状が始まる時期でもあり、体調が不安定です。そのため、当院では体調に合わせて1~2週間ごとに診察を行います。里帰り分娩を予定されている方はこのまま当院にて妊婦健診を始めることが可能です。
また、自治体の発行する妊婦健康診査受診票は妊娠初期には使用しません。なぜなら、枚数に制限がありますので、あまり早くから使用すると足りなくなってしまうからです。そのため、当院では10週を目安に妊婦健康診査受診票を使用した妊婦健診を開始するようにしています。それまでの妊娠に関わる診察は、原則自費となることをご了承ください。
東京福祉局のホームページも合わせてご覧ください。
妊婦健診の受診間隔の目安
妊娠10週ごろから妊婦健診を開始します。妊婦健診が始まると、自治体から発行される妊婦健康診査受診票を使用します。10~23週の期間中は、原則として4週間ごとに受診していただきます。24週以降は2週間ごとに受診し、順調に推移しているか確認します。なお、検査結果や妊娠中の諸症状によって受診の頻度は変わります。
32週ごろまでの健診を行います
当院では分娩を行っていないため、32週ごろまでの妊婦健診を行います。ご要望があったときは、分娩先病院の紹介もしております。里帰り分娩を予定されている方は、早めに分娩希望の医療機関へ連絡をするようにしてください。なお、妊婦健診では、尿検査・血圧測定・体重測定を毎回行います。そのほか、時期によって必要な検査を行います。
4Dエコー検査も行えます
当院では、4Dエコーも導入しております。これは、お腹の赤ちゃんの立体像だけでなく、経時的な要素を加えることにより、胎児の立体的な動画映像をリアルタイムに観察できるものです。赤ちゃんの位置やお顔の向きによりますが、妊婦健診のときに赤ちゃんの色々な表情を見ることができます。
※4Dエコーのみの診察は承っておりません。
高次医療機関と連携
当院では高次医療機関と連携し、赤ちゃんの心拍を確認し分娩予定日を決めますを導入しています。これは、妊婦健診を地域のクリニックで行い、分娩は病院で行う方法です。以下の病院で分娩希望の方は、当院でセミオープンシステムの利用が可能です(妊婦さんの状態や、妊娠前からの持病などがある場合は、お受けできないこともあります)。
セミオープンシステム連携病院
- 慶応義塾大学病院
- 聖母病院
- 順天堂大学医学部附属順天堂医院
- 愛育病院
など
よく紹介している分娩先病院
- 慶応義塾大学病院
- 東京女子医科大学病院
- 聖母病院
- 東京医科大学病院
- 国立国際医療研究センター病院
- 東京山手メディカルセンター
- 東京衛生病院
- JR東京総合病院
- 日本赤十字医療センター
- 四谷川添産婦人科(力武義之先生・力武崇之先生)
- 育良クリニック(浦野晴美先生・浦野晃義先生)
- 新中野女性クリニック
など
- 上記以外の病院でも、ご希望がございましたらご相談ください。
- 硬膜外麻酔無痛分娩に対応している病院についてもご紹介をしております。